2001年9月11日、同時多発テロが発生。この歴史的な大事件以降、FBIの権限は拡大され、LAPDなど各地の警察もテロ対策を強化していく。
2002年1月、犬がくわえてきたのは少年の骨を発端として、「シティ・オブ・ボーンズ(City Of Bones)」の物語が描かれる。「骨」といえばミステリー小説の定番アイテムであり、ジェフリー・ディーヴァー(Jeffery Deaver)の「ボーン・コレクター(The Bone Collector)」を思い起こす向きも多いだろう。そちらも確かに面白いが、ボッシュが直面する「シティ・オブ・ボーンズ」は別次元の傑作と断言する。
ここまでに色々あったボッシュであるが、同作では、かれを快く思わない警察上層部からまたしても解雇の圧力がかかる。孤立無援状態のなかで事件の早期解決を迫られ、ボッシュは絶体絶命の窮地に立たされていく。なおも捜査を続けるかれを、何が待ち受けていたか・・・。これはシリーズ中盤のエピソードなので、その後の経緯を述べても構わないだろう。
ボッシュは、本作のラストで一つの大きな決断を下す。それまで永年勤めてきたLAPDを退職し、警察官であること自体を辞めるのである。パトロール警官に採用された1972年から数えてほぼ30年、刑事に昇進した1977年から25年のちの選択であった。「深い哀しみを背負いながらも強く生きるボッシュに胸を打たれる」(加藤航平)
ここに至るまでの上層部との確執の経緯は、「ボッシュの履歴書(5)警察内部の確執」を参照。
ボッシュの履歴書(12)につづく。


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投稿者: heartbeat
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